蒸し暑い季節が続いていますね。
皆様はいかがおすごしですか?
この季節は一番私が苦手な季節です。
湿気のため焼き物の生地も釉薬になじまず、
大変苦戦する時期です。
まあだから、この時期無事完成した時の喜びも多きいですね。
頑張ります。
蒸し暑い季節が続いていますね。
皆様はいかがおすごしですか?
この季節は一番私が苦手な季節です。
湿気のため焼き物の生地も釉薬になじまず、
大変苦戦する時期です。
まあだから、この時期無事完成した時の喜びも多きいですね。
頑張ります。
私は「史記」「老子」「三国志」など中国古典をよく読みます。中国人は長い歴史のなかで机上の空論ではなく、生活の知恵としてのさまざまな言葉をのこしてきました。
古典というと古臭い感じがするのですが、そうではなくいつまでも語りつがれてきたこれらの言葉は色あせることを知りません。
守屋洋さんの本の「中国古典一日一話」はお薦めです。人生の予習ができます。
これからの時代に必要な役に立つ言葉がたくさんのってます。
より多くの本に目を通すほど、当然すばらしい本に出会う機会は増えますし、
町の本屋さんや、駅のホームで吸い寄せられるように本を買うときがあります。
私は気になるタイトル本があればをかたっぱしから手に取りパラパラとめくり、
その中で直感的に「良い」と感じた本は迷わずに買います。
読書から得られるものは大きいですよ。古典は究極のロングセラーです。
どんなに時代が変化しても変わらないもの、それは文学も陶芸作品も一緒です。
古典はあまり難しく考えず、感じるままに読むことが楽しむ秘訣です。
ぜひ見てみてください。
学生時代、ですごく繁盛している素晴らしい接客をしてくれる居酒屋のご主人に、
「接客のコツとはなんですか?」と訪ねたことがあります。
その方はたたき上げの方でしたが、
「そうですね。私はホテルで20歳のころからバイトをして、
そのまま就職をし独立し店を開いて今にいたりますが、
その経験で今感じることは、どれだけ人を好きになれるかじゃないですか?」
とこたえられました。
「色々な価値観を認め、違いを楽しむこと。それがすべてですよ。」
と続けられたので
「それってすごく難しいことなんじゃないですか?」
と尋ねたら、「いえいえ、お客様と語り合い色々な価値観を知ることが私は好きなんです。
百人いれば、百人の個性がある。となると百人の接客方法は違うんです。
それにはお客様の気持ちをくみとりお互いに楽しむことしかないんですよ。」
と答えられました。すごい人だなと思いました。
心に残っている思い出でした。
今は真右エ門窯についての説明文字は
以前は手書きでくずして書いていました。
ところが13年前、ある著名な評論家の方に、
「この文字はもっと自分流にくずすか、基本道理にきっちりわかりやすく書くかしたほうがいいんじゃないか?
中途半端はいけない。」とご指摘をうけ、文字をわかりやすく書いたことがあります。
(今はワープロの文字になっていますが)
評論家の方は「余計な事をいいましたね。すみませんね。」
と苦笑されていました。
真右エ門は自分がこれと決めたこだわりは絶対に曲げませんが、
自分が気付いていなかったことを指摘されたときには素直に感謝し改める性格です。
(意外に柔軟な一面もあります。)
文字だけではなく焼き物の形も伝統の基本道理にするか、
自分流に崩すかどちらかが魅力があると私は感じます。
書と陶芸の共通点を見出した思い出でした。
先日、あるお寿司屋さんに行きました。
カウンターに座り、食事をしていますと、一人の白髪の初老の男性が話しかけてきました。
しばらくお話をしていますと、「いやー、今日の茶席の井戸茶碗は最高だったな。」と言われてたので、
どうもお茶をされていることがわかりました。
私はお茶の世界にはとても興味がありますので、
「お茶の世界の無とはなんですか?」と尋ねてみました。
茶人の方は少々酔われていましたが、
「はっはっは!君の歳で無を語るのは五十年早いよ。無を語るには早すぎる。」とおっしゃいました。
「なんですか?」と反論したら、
「無を語るには色々な経験を積まなくてはいけない。人生は祭りだ。
祭りをこれから経験しなくてはいけない若者には無は早い!
私くらいの年齢になってわかる世界もあるよ。」といわれました。
「そうですか・・・」といいましたら、
「まあそうは言うけど知識としては知っておいていいね。
無とは水の味と表現するといいかな。」とおっしゃいました。
漠然としかこの意味はわかりませんでしたが、そのうちわかる日が来ればいいなと思いました。
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