今は真右エ門窯についての説明文字は
以前は手書きでくずして書いていました。
ところが13年前、ある著名な評論家の方に、
「この文字はもっと自分流にくずすか、基本道理にきっちりわかりやすく書くかしたほうがいいんじゃないか?
中途半端はいけない。」とご指摘をうけ、文字をわかりやすく書いたことがあります。
(今はワープロの文字になっていますが)
評論家の方は「余計な事をいいましたね。すみませんね。」
と苦笑されていました。
真右エ門は自分がこれと決めたこだわりは絶対に曲げませんが、
自分が気付いていなかったことを指摘されたときには素直に感謝し改める性格です。
(意外に柔軟な一面もあります。)
文字だけではなく焼き物の形も伝統の基本道理にするか、
自分流に崩すかどちらかが魅力があると私は感じます。
書と陶芸の共通点を見出した思い出でした。