2009年6月 のアーカイブ

やきものの作り方

2009年6月27日 土曜日

私たち、真右ェ門窯は様々な方法で焼き物を成形していますが、

本日はその中で三種類の方法を話したいと思います。

一、轆轤(ろくろ)整形。

これは回転する轆轤の上で、磁土を引き上げるやり方です。

磁器は陶器に比べ硬いので成形はしにくく、難度の高い技術が必要です。

全国の焼き物の九割は轆轤成形だといわれています。

二、手びねり成形。

轆轤で大まかな形を作った後、土を指先で形を整えて、整形しています。

効率は悪いですが独自の風合いが出ます。

三、板作り(タタラ成形)

板状にした陶土を曲げたり張り合わせたりして成形する方法。

角状のものや板皿などに適しています。

タタラとは粘土の塊を糸で切り、板状にしたものです。

その他にも様々な方法がありますが、今回はここまで。

表現するものに応じて、型にとらわれず、

様々に道具、成形方法を変えるのが日展作家の世界です。

白洲正子さんについて

2009年6月25日 木曜日

白洲さんの選んだ骨董品を以前テレビで放映していましたが、彼女の所有していたという

焼き物の好みはとても素直で品のいいものでした。

この人はかなりの目利きだと思いました。

洋服もかなりお洒落な人だったそうで、服も焼き物も理屈ではなく直感で選んでいたそうです。

器の好みはやわらかくて強い形が好きだったそうです。

薩摩出身で率直な人でごまかしが嫌いな人だったそうです。

「預かる」という言葉

2009年6月15日 月曜日

昔の収集家は焼き物の名品を所有することを、「預かる」という言葉で表現していたというをある人から聞きました。

家宝にして、代々後世に伝えるという意味だそうです。

自分だけではなく、代々伝えるという言葉。

これを言われたら、陶芸家としては冥利に尽きますね。

こういうひとには本当に感謝いたします。

何百年も残るものをつくりたいですね。

焼き物を育てる

2009年6月13日 土曜日

日本の工芸の世界において「時間が美しさを加える」という価値観があります。

とくに青磁の器などは、使えばつかう程目に見えない傷が表面についていくのですが、 

それが逆に味わい深いまったりとした光沢をだすのです。

これは光の乱反射によるものです。

焼き物の成熟を楽しむ感性が日本人にはあるのでしょうね。

ただ無理に傷をつけても、自然についた傷じゃなかったら不自然さが残るのは不思議です。

山水人物画

2009年6月12日 金曜日

私は東洋の山水人物画が好きなのでよくみます。

感じることは、人間が自然の風景とよく調和しているということでした。

これは東洋、とくに日本の特徴だと思います。

人の個性が主体性を失わず、自然に見事にとけこんでいる。

まさにお茶の世界に通じる「和」の精神が感じられます。