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2009 年 6 月 27 日

やきものの作り方

カテゴリー: 焼物の話焼物「レビュー」 — hiro @ 9:47 AM

私たち、真右ェ門窯は様々な方法で焼き物を成形していますが、

本日はその中で三種類の方法を話したいと思います。

一、轆轤(ろくろ)整形。

これは回転する轆轤の上で、磁土を引き上げるやり方です。

磁器は陶器に比べ硬いので成形はしにくく、難度の高い技術が必要です。

全国の焼き物の九割は轆轤成形だといわれています。

二、手びねり成形。

轆轤で大まかな形を作った後、土を指先で形を整えて、整形しています。

効率は悪いですが独自の風合いが出ます。

三、板作り(タタラ成形)

板状にした陶土を曲げたり張り合わせたりして成形する方法。

角状のものや板皿などに適しています。

タタラとは粘土の塊を糸で切り、板状にしたものです。

その他にも様々な方法がありますが、今回はここまで。

表現するものに応じて、型にとらわれず、

様々に道具、成形方法を変えるのが日展作家の世界です。

2009 年 6 月 25 日

白洲正子さんについて

カテゴリー: 真右ェ門窯の日常 — hiro @ 1:50 PM

白洲さんの選んだ骨董品を以前テレビで放映していましたが、彼女の所有していたという

焼き物の好みはとても素直で品のいいものでした。

この人はかなりの目利きだと思いました。

洋服もかなりお洒落な人だったそうで、服も焼き物も理屈ではなく直感で選んでいたそうです。

器の好みはやわらかくて強い形が好きだったそうです。

薩摩出身で率直な人でごまかしが嫌いな人だったそうです。

2009 年 6 月 15 日

「預かる」という言葉

カテゴリー: 真右ェ門窯の日常 — hiro @ 10:15 PM

昔の収集家は焼き物の名品を所有することを、「預かる」という言葉で表現していたというをある人から聞きました。

家宝にして、代々後世に伝えるという意味だそうです。

自分だけではなく、代々伝えるという言葉。

これを言われたら、陶芸家としては冥利に尽きますね。

こういうひとには本当に感謝いたします。

何百年も残るものをつくりたいですね。

2009 年 6 月 13 日

焼き物を育てる

カテゴリー: 真右ェ門窯の日常 — hiro @ 10:54 AM

日本の工芸の世界において「時間が美しさを加える」という価値観があります。

とくに青磁の器などは、使えばつかう程目に見えない傷が表面についていくのですが、 

それが逆に味わい深いまったりとした光沢をだすのです。

これは光の乱反射によるものです。

焼き物の成熟を楽しむ感性が日本人にはあるのでしょうね。

ただ無理に傷をつけても、自然についた傷じゃなかったら不自然さが残るのは不思議です。

2009 年 6 月 12 日

山水人物画

カテゴリー: 真右ェ門窯の日常 — hiro @ 8:28 AM

私は東洋の山水人物画が好きなのでよくみます。

感じることは、人間が自然の風景とよく調和しているということでした。

これは東洋、とくに日本の特徴だと思います。

人の個性が主体性を失わず、自然に見事にとけこんでいる。

まさにお茶の世界に通じる「和」の精神が感じられます。

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