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2010 年 10 月 30 日

焼き物で一番大切なことは?

カテゴリー: 真右ェ門窯の日常 — hiro @ 12:53 PM

「焼き物で一番大切なことはなんですか?」とお客様から尋ねられました。

「天地人三才の調和ですね」と答えました。

「どういう意味ですか?」と聞かれましたから。

「天(天侯)、地(土の状態)、人(作家の技量)が偶然揃ったときに名品が生まれるんです」と答えました。

2010 年 10 月 28 日

二代真右エ門の素顔

カテゴリー: 真右ェ門窯の日常 — hiro @ 12:28 PM

真二代真右エ門が中国へ旅行したときのこと。

中国は投機株バブルでいくら儲かったとか威勢のいい話が飛び交っていた。

その中国の株セレブをみて旅行の同伴者が言った。

「いいなあ。こういう生活、憧れる」

しかし二代真右エ門は言った。

「私はそんな金儲けには憧れません。あの仕事はなんのモノも生み出さない。

金どうした。たかが金じゃないか」

私はこの話を聞いたときに二代真右エ門のこの考えも極端だとは思ったが、

二代の決して譲れない職人の素顔を垣間見たような気がした。

2010 年 10 月 25 日

今までの活躍

カテゴリー: 真右ェ門窯の日常 — hiro @ 3:22 PM

京都小倉山「常寂光寺」でいけばな嵯峨御流とコラボ展をいたしました。

詳しくは 真右エ門 小倉山と検索すればでてきます。

また2009年1月号の「家庭画報」に花瓶「華」が喝采されました。 

嵯峨御流の辻井ミカ先生に生けて頂いています。

また

ディズ二ー・オン・クラシックとの共同開発マグカップをつくったり、

一部上場企業「ミルボン」の制作映画「色彩の記憶」に出演したりしています。

男の友情「石田三成と大谷吉継」

カテゴリー: 真右ェ門窯の日常 — hiro @ 2:56 PM

久々に戦国ネタをひとつ。

時は桃山時代。

石田三成とは豊臣秀吉子飼いの武将の一人。

言うべきことをずけずけ言うために周りのひとの人望はあまりなかったんだが親友はいた。

その名を「大谷吉継」

ものすごく有能な武将だったのだが、皮膚病を患っていたため顔をいつも布で隠していた。

ある日豊臣家家臣の間で茶会が開かれた。

濃茶の席になり大きな茶碗で皆が回し飲みをしていく。

吉継の席になった。

すると吉継の布の隙間、皮膚から汁が零れ落ちて茶碗の中にはいった。

(しまった。なんたる不覚)

吉継は思ったがどうしようもない。

周りの武将は飲んだフリをして回していく。

(く、屈辱)

吉継のプライドはズタズタになった。

三成の席になった。

「・・・」何も言わず三成は飲みほした。

吉継はあとで三成に聞いた。

「お茶のなかに汁がはいったこと、気がついていながらなぜ?」

三成は語った「わしがもし皮膚病がうつって死んだならば、それまでの男だと天から思われただけのこと。そなたに恥をかかせるわけにはいかぬ」

吉継「かたじけない・・・」

こうして二人の間には切ってもきれない友情が生まれた。

大谷吉継は徳川家康との関ヶ原の戦いにおいて三成のためにたたかい奮戦することになる。

世界で一番高い焼き物

カテゴリー: 真右ェ門窯の日常 — hiro @ 2:32 PM

これは間違いなく国宝の曜変天目茶碗「稲葉天目」でしょう。

試しにインターネットを検索されるとわかると思いますが莫大な数がヒットします。

三菱財閥の四代岩崎小彌太さんも一時期所有されていたそうです。

今は美術館の静嘉堂に寄贈されています。

もともと将軍家のものでそれが徳川家光の時代に春日の局に下賜され、もと旦那の

稲葉家に伝わったそうです。

とにかくこの曜変は私も見たことがありますが、最高。

一度手に触れてみたいです。

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