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2010 年 10 月 25 日

男の友情「石田三成と大谷吉継」

カテゴリー: 真右ェ門窯の日常 — hiro @ 2:56 PM

久々に戦国ネタをひとつ。

時は桃山時代。

石田三成とは豊臣秀吉子飼いの武将の一人。

言うべきことをずけずけ言うために周りのひとの人望はあまりなかったんだが親友はいた。

その名を「大谷吉継」

ものすごく有能な武将だったのだが、皮膚病を患っていたため顔をいつも布で隠していた。

ある日豊臣家家臣の間で茶会が開かれた。

濃茶の席になり大きな茶碗で皆が回し飲みをしていく。

吉継の席になった。

すると吉継の布の隙間、皮膚から汁が零れ落ちて茶碗の中にはいった。

(しまった。なんたる不覚)

吉継は思ったがどうしようもない。

周りの武将は飲んだフリをして回していく。

(く、屈辱)

吉継のプライドはズタズタになった。

三成の席になった。

「・・・」何も言わず三成は飲みほした。

吉継はあとで三成に聞いた。

「お茶のなかに汁がはいったこと、気がついていながらなぜ?」

三成は語った「わしがもし皮膚病がうつって死んだならば、それまでの男だと天から思われただけのこと。そなたに恥をかかせるわけにはいかぬ」

吉継「かたじけない・・・」

こうして二人の間には切ってもきれない友情が生まれた。

大谷吉継は徳川家康との関ヶ原の戦いにおいて三成のためにたたかい奮戦することになる。

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