梅雨に入りむし暑い日が続いています。
皆様におかれましてはいかがお過ごしでしょうか?
さて、今日は梅雨の日の生地について話していこうと思います。
梅雨の日は轆轤で成形し削りに入る前の生地が、
口縁はすぐにかわくのですが、下部特に底部が乾きません。
この為、ヒビが生地の収縮率の関係でできやすく、困ります。
そこで、高台裏に焼き物の削り粉をしいて口部との乾きを
同じにすることにより、ひび割れを防止します。
私もヒビが生地に入るのには悩んでいましたが、こうして解決しました。
有田の伝統の知恵の紹介でした。
郷土玩具のおもしろさ。
私の旅先の楽しみの一つに郷土玩具があります。
長崎の古賀人形・香川県の張子虎・岩手県の南部コケシ・・・。 名前を並べたらキリがありませんが。ここ、その名も「郷土玩具」。京都駅にほど近い場所にあり徒歩で15分位でしょうか?店主が全国を回り地方の郷土玩具を集めてあるお店です。近年は店主が高齢のため買い付けもされてないらしく現在では製造・販売されていない希少なものが多数展示されてましたよ。私も欲しかったのですが本日は手ぶらで宿泊するホテルへ。ホテルから近かったため、また来れると思い店を後にしましたが時間が無く結局購入出来ませんでした。

私も物作りに携る1人として思うのですが物が作られる地方地方でその土地独自の文化が入り込み、その土地に馴染んでいく。しかし現在、人も物も飛行機・新幹線・車と瞬時の場所を移動出来るようになり、作り手が土地独自の文化を盛り込みにくくなっているような気がします。これからは今まで以上に物作りに対すの考え方を真右ェ門に教わっていきたいです。

先日、ある経営者さんと飲む機会がありました。
その方もモノ創りの会社の職人気質の社長さんだったので、
「物創りに一番大切なものはなんですか?」と質問してみました。
そうしたら、その社長さんは「人だよ。」とおっしゃいました。
「作品にはそれをつくった人間の精神の奥深さが自然と現れる。
技術も勿論大切だが、それだけでは人を感動、感心させられない。
物を良い風合いにするには成熟した人間性が大切だね。」と続けられたので
「なんだか、抽象的な話ですね。具体的にはどうすればそういう味をだせるんですか?」
と言いましたら、
「それは一言では説明できないなあ。一つヒントを言えば、
物の本質を知ることなんじゃないか?」とおっしゃいました。
なんだか、心打たれるお話でした。
次の企画のために嵯峨御流華道家の辻井ミカ先生宅を訪問しました。玄関を開けると和装でお出迎えして頂き感激。

次の企画に使う真右ェ門窯の花器選びをしていると嵯峨御流 総司所特別最高顧問 辻井博洲先生も、いらっしゃりお話する事も出来ました。

6月29日に次の企画の打ち合せのため京都に着きました。心配していた雨は降らず良い天気。京都に着くとまず新幹線からの車窓からも見れる東寺の五重の塔がお出迎えしてくれます。私にとって6年前に先代の真右ェ門と訪れた思い出のお寺でもあります。私が解説するまでもありませんが、当時の方々の最先端の技術が東寺の大黒柱に詰まっている話しを二人で聞き入ってた事を思い出しながら通り過ぎていきました。
私たち、真右ェ門窯は様々な方法で焼き物を成形していますが、
本日はその中で三種類の方法を話したいと思います。
一、轆轤(ろくろ)整形。
これは回転する轆轤の上で、磁土を引き上げるやり方です。
磁器は陶器に比べ硬いので成形はしにくく、難度の高い技術が必要です。
全国の焼き物の九割は轆轤成形だといわれています。
二、手びねり成形。
轆轤で大まかな形を作った後、土を指先で形を整えて、整形しています。
効率は悪いですが独自の風合いが出ます。
三、板作り(タタラ成形)
板状にした陶土を曲げたり張り合わせたりして成形する方法。
角状のものや板皿などに適しています。
タタラとは粘土の塊を糸で切り、板状にしたものです。
その他にも様々な方法がありますが、今回はここまで。
表現するものに応じて、型にとらわれず、
様々に道具、成形方法を変えるのが日展作家の世界です。
受賞のお知らせ「第40回 日展 福岡巡回展」。
第40回 日展「福岡展」が開催されます。真右ェ門窯からは馬場九洲夫が出品いたしておりますが、「地元作家賞」を受賞いたしました。
ご迷惑をおかけしました。
2009年6月19日よりブログアドレスhttp://blog.sinemon.com/にアクセス出来ない状態が続いておりましたが、本日13:00に復旧いたしましたのでお知らせいたします。今後とも「真右ェ門 + Art Information」をよろしくお願いいたします。
横浜髙島屋 ー 躍動する自然の美 ー

ー 躍動する自然の美 ー
期間 : 平成21年7月1日(水)から14日(火)まで
場所 : 横浜髙島屋 7階 特選和食器
馬場九洲夫作陶展
大自然の中に分け入り写生した草花を淡くやわらかな色彩で表現してみました。ぜひご覧ください。
