先日、あるお寿司屋さんに行きました。
カウンターに座り、食事をしていますと、一人の白髪の初老の男性が話しかけてきました。
しばらくお話をしていますと、「いやー、今日の茶席の井戸茶碗は最高だったな。」と言われてたので、
どうもお茶をされていることがわかりました。
私はお茶の世界にはとても興味がありますので、
「お茶の世界の無とはなんですか?」と尋ねてみました。
茶人の方は少々酔われていましたが、
「はっはっは!君の歳で無を語るのは五十年早いよ。無を語るには早すぎる。」とおっしゃいました。
「なんですか?」と反論したら、
「無を語るには色々な経験を積まなくてはいけない。人生は祭りだ。
祭りをこれから経験しなくてはいけない若者には無は早い!
私くらいの年齢になってわかる世界もあるよ。」といわれました。
「そうですか・・・」といいましたら、
「まあそうは言うけど知識としては知っておいていいね。
無とは水の味と表現するといいかな。」とおっしゃいました。
漠然としかこの意味はわかりませんでしたが、そのうちわかる日が来ればいいなと思いました。