天目が知られるお茶の世界ですが、実は北宋時代、蔡襄がでてくるまで天目ではなく白磁・青磁の茶碗が使われていました。
冬の美意識で茶碗をあつらえてあり、白磁は「氷」、青磁は「玉」を志向していたそうです。
天目が知られるお茶の世界ですが、実は北宋時代、蔡襄がでてくるまで天目ではなく白磁・青磁の茶碗が使われていました。
冬の美意識で茶碗をあつらえてあり、白磁は「氷」、青磁は「玉」を志向していたそうです。
先日先輩から日本酒の飲み方を教えて頂きました。なんでもまず、吟醸酒を一口、それから純米酒をのむらしいです。たしかにこうして飲んだら美味しったです。先輩は吟醸酒は淵の反ったぐい飲み、純米酒は筒型のぐい飲みを薦めてくれました。なんでもお酒の味は、ぐい飲みで変わるそうです。その日本酒にあうぐい飲みがあるそうです。私もなんとなくそれを感じました。
でも先輩が言うには酒の道にはきまった「道」はないらしいです。お茶の世界と違いルールは自分でこだわってつくりあげるものらしいです。(しいていえば他人に迷惑をかけないことだそうです。これが難しい。)
いい酒器を創るためにお酒も研究しなくてはいけませんね。日本酒は日本の伝統文化ですからね。
日本人は主食が米なんで、日本酒にたいしての思い入れは強いものがありますから。がんばって私も勉強します。
ひとりで静かに飲んだり仲間と楽しく飲んだり、「粋」にお正しくお酒をたしなんで、男を深めたいですね。
肩肘はらない世界だからこそ深い世界です。
宋の時代に発案された水墨画はまさに画期的でありました。墨一色の表情のむこう側に広がる新しい美を画中からみいだすという積極的なものでした。
お茶席で、水墨画を掛け、青い青磁の花瓶に花を生け、黒釉茶碗で茶をいただくことは、単にお茶を楽しむだけではなく、自我の精神の悟達を目的にしていました。
この宋の士大夫の美意識が後に日本の武将、僧侶といった人たちを感動させることになります。
この言葉は禅語ですが、もともとは、中国の老子の「和其光同其塵(そのひかりをやわらげ、そのじんをおなじくす)」からきています。
五枚揃いの組鉢を作るときに、五枚でひとつの世界を完成させなくてはいけないんですが、一枚、一枚のインパクトが強いと皿同士が喧嘩してしまい、調和が生まれません。
このときに、この言葉を思い出し、「よい加減」正しい意味で適度な加減でつくっています。
昔の古典の言葉には不思議な力がありますね。
昨日、久々に晩酌しました。お酒は私が一番好きな黒竜の純米吟醸です。福井県のお酒で、福井県産のお米100パーセント使用しています。私は京都の居酒屋でこのお酒を初めて飲んだ時上品な飲み口に感動したのを覚えています。(本当にすごくおいしいです。飲んでも頭が痛くなりません。)
つまみは有田名物の呉豆腐。これは近くのたかはし豆腐屋さんで買ってきたんですが、モチモチした触感がたまらないですね。ごまだれをつけていただきました。
至福のひと時です。
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