結論を言えばできない。
ただし好きなことが得意であった場合は別だ。
どんな仕事でもそうだと思うが、嫌々仕事をしてたら病気するが、
好きだったらどんな苦労でも耐えれるし技術の上達も早いと思う。
だからある職人さんが言う「好きなことをしなさい」も
別の職人さんが言う「苦労しなさい」も根本は同じで、
真意は「好きな仕事を他人がマネできないくらい、どんな苦労も乗り越えながら極めなさい」
これが、個性に生きる作陶家の宿命なんだと思う。
当たりさわりのないことしかおっしゃらないようになりつつあります。
それで妻には卒直な意見を求めるそうで、正直な妻から一言、「良いですね」と褒められる
のが一番うれしいそうです。
だからといって自分の考えを変えることはまずありませんが(苦笑)
ほほ笑ましいですね。
「作陶は朝が人間は一番英気が満ちているんだから、朝に集中してつくりなさい」
と陶芸家の先輩からいわれ、集中していましたが調子が出ません。
おかしいなと思い、初代真右エ門に相談してみました。
そうしたら、
「馬鹿だな、お前。人それぞれ調子の出てくる時間帯がある。
朝がよい人もいれば、昼がよい人、夕方がよい人もいる。
その先輩が言ったのは、必ずしも時間的なことではなく、
一番自分が調子が良い時に良いものをつくれということだ。
強制的に自分の気が向かないときにつくっても作品はいいものはできんよ。
先輩の言葉を表面的に解釈しても意味がない」
と言われ、(そういうことだったのか!)
と反省しました。
まだまだ未熟な私ですね。
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