骨董品を美術館や仲買人さんの自宅で何回か見たことがあります。
全てが好みというわけではないのですが、良いものは見るものに語りかけてくるような、惹きつけられる
不思議な魅力があります。ぱっとみて心をうつものもあるんですが、じわーと心に染み入るものもあります。
目を肥やすことはとても大切なことだと思いますし作品を創るうえでとてもプラスになります。
このとき大切なのは焼き物の形ばかりをみるのではなく、昔の陶工のこころを今の現代の作品にどうやったら受け継ぐことが
できるかと真剣に考えることだと思います。
これを燈を伝えると書いて「伝燈(でんとう)」と京都の一部では言うらしいです。
伝統とは伝えて統べるというイメージが強いですし、それも伝統文化の組織を維持するのにはとても大切なことだとは
思いますが、心を伝えていくためにはこの「伝燈」、蝋燭の火をもう一つの蝋燭に伝える様な心も大切にしてゆきたいですね。