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2009 年 5 月 13 日

桃山茶陶

カテゴリー: 焼物の話「歴史」 — hiro @ 8:56 PM

武士日本の侘び寂び文化は江戸時代、千利休の美意識を中心に集約されていきますが、

織田信長、豊臣秀吉の桃山時代にはすぐれた和物の茶碗をつくる職人達が多くいました。

利休には深くかかわらない町屋の茶人であり、そういう茶人と関わっていたのが瀬戸黒、志野、

の茶碗をつくる職人たちです。

概して茶碗は大振りで、野武士や町屋の茶人たちは豪快に茶を飲み干していたそうです。

彼らには茶の湯の美の規範はなく、毅然として、いさぎ良いです。(寸法、重さにこだわった千利休とはまた違った魅力があります。)

手本として、写したものはなく唯一自然を手本としています。

(日展と通ずるものがあります。)

自然にわきおこっ てくる造形意識に素直に従っているので、無駄な装飾性は何もありません。

日本の歴史において一番「個」が発揮された時代です。

型破りな魅力を感じます。

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