先日私がある二人のろくろ職人さんが話しているのを聞いたお話です。
話が熱中するなか、ひとりの方はすごく自分の技術を頼みにされる方で、
「茶陶などの土まかせ、、炎まかせの作品は気楽だなあ。」と言われました。
もう一人の方は茶陶をされる方で、怒った口調で、
「自然に身をゆだね、信じきることは大変難しいことですよ。」と言い返してました。
そうしたら「君は自然の力に頼りすぎている。人の力信じたときに自然の力がはたらくのだ。」と最初の方はいわれたので、
「あなたこそ自分の声にとらわれすぎているんじゃないですか?
技術を磨くことの真意は、自然の前には自分がいかに無力かを知ることですよ。
そして自然と一体になることが大切なのです。」
と茶陶をする方は言われてました。
これ以上話したら二人が喧嘩になりそうだったので、「まあまあ。」と言ってとめました。
二人は腹は立ててたようですが、お互いを認めているようでした。