真右ェ門の作品製作の最中には、工房に静寂な雰囲気が漂います。
特に、釉(うわぐすり)を生地にかける時、あつすぎたら、釉薬が焼成の段階で流れますし、うすすぎたら、色が美しくなりません。ちょうど良い加減が、とても難しく。何度も何度も繰り返すことで得られた熟練した技術が必要です。(これは文章ではのこせません。)
肌の奥の感覚だけで、つきつめるものだと聞いています。
仕事中の真右ェ門はとても静かです。技術については多くを語りません。それは、技術というものは体でおぼえるものであって、言葉では伝えることができないと思っているからでしょう。
製作にはいる前には、温度、健康状態、気候にきをつけるそうです。
それが揃いはじめて美しい色をだせるのです。