「真右門さんの白はいいなあ」と皆さまから喜んでいただけるような作品のみを窯あがりの焼き物のなかから厳選しています。
えっ?真右エ門さんといったら赤なんじゃないの?とか、油滴の黒なんじゃないの?とかいう声が聞こえてきそうですね。
しかし私どもが言いたいのは美しい色をだすためには土(白磁の色)を厳選させなくてはならないということなんです。
有田焼は土が特上、選上、選中、選下、などさまざまな等級がありましてそれぞれ鉄分が少ない順から値段がお高くなっています。
一般的には特上が一番良いみたいに言われていますが、しかし実際はどうなのでしょうか?
じつは、これがそうでもないんです。
窯でどのくらいの温度で焼くか、またどんな釉薬を掛けるかでも良いものができるかどうかは違ってくるんで、一慨に特上が良いわけではありません。
ですからこれは作家の長年の経験と目利きがすべてです。
当店では有田焼の土の基準によって作品の判断を行ってはおりません。
実際、青磁は選下(鉄分が多い土)のほうが美しい色になります。
私どもは自分たちが対価に見合ったもの、それ以上の価値があるかどうかを判断しそれをみたさなければ商品としてお出しすることはありません。
<本物>だけを見つめて納得のいく商品のみを販売させていただきます。
「この釉薬(色)にはこの土だ」と決めて焼かれたものは時代が経てばたつほど良い味わいになってきます。
そのあたりのことも考えてみなさまに私どもの作品をお届けできればうれしく思います。