有田の今の70歳の職人さんの世代はがんこな人が多く、
一匹狼みたいな人が多かったそうです。
経営者さんにからかわれた職人さんが、怒って一メートルの花瓶を
頭上に高々と持ちあげ、がっしゃーん、とたたき割ることもありました。
今はそんな職人さんはあんまりいませんが、昔は気難しいひとが多かったんでしょうね。
有田の先輩の職人さんは基本的に人を鋭く見抜く目をおもちなんで、お世辞は嫌がる
人が多いです。
嘘のない心からのほめ言葉でなくては嫌がられますね。
まごころをもって、礼儀よく、ごまかしなく接したら、意外と付き合いやすいんですがね。
純な精神状態でなくては良いものがつくれないからかも知れません。