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2009 年 7 月 30 日

荒削りと本削り

カテゴリー: 焼物の話焼物「レビュー」 — hiro @ 11:24 AM

あえて分厚く花瓶などの生地を作った場合、当然重さを調整するため、

削り込まなくてはいけません。

まずは荒削り、これは体全体の力を込め、力を抜かずに十分にやります。

体を固め、腹を張り、腰を据え、左右の手に同じ力を込め鉋を持ち削ります。

そのあとに多少力を抜いて自然の手加減をし、表面を削り次に備えます。

そして本削り、ここが一番大切で、鉋と人の手が一つになり、

削る一点を見据えながら削ります。

実はこの本削りにはコツがあります。

それは・・・

仕上げたいという欲を頭から追い出し、ただひたすら削るのです。

そうすることにより、微妙な表面の味わいができるのです。

仕上げなくてはいけないというこだわりを捨てることが、

逆に素晴らしい仕上がりを生み出すのは不思議です。

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