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2009 年 9 月 3 日

二代目の作陶

カテゴリー: 真右ェ門窯の日常 — hiro @ 11:10 PM

二代目は制作した作品で自分の気に入らないものはたたき割ることがあります。

芸術家だからとても神経質なんですね。

周りは、(特に二代の妻)は、「なんてもったいないことするんですか?」

といってとめます。

妻は出来のいい作品も、悪い作品も、おんなじ自分の子供みたいに可愛いんですね。

だから周りが誰もいない時に、がっしゃん、がっしゃん割ったこともありました。

はたで見ていると、胃が痛くなります。

どころが最近二代目はなんか変わったような気がします。

何か余裕がでてきたというか?

捨てる前に「捨てていいか?」と周りの意見を聞くかどうかは別として、

聞くようになりました。

これまでの一人で高み突き詰める制作どは変わってきた感じがします。

どういう心境の変化でしょうか?

また今度二代目に聞いてみます。

2009 年 9 月 2 日

昔の職人

カテゴリー: 真右ェ門窯の日常 — hiro @ 11:11 PM

有田の今の70歳の職人さんの世代はがんこな人が多く、

一匹狼みたいな人が多かったそうです。

経営者さんにからかわれた職人さんが、怒って一メートルの花瓶を

頭上に高々と持ちあげ、がっしゃーん、とたたき割ることもありました。

今はそんな職人さんはあんまりいませんが、昔は気難しいひとが多かったんでしょうね。

有田の先輩の職人さんは基本的に人を鋭く見抜く目をおもちなんで、お世辞は嫌がる

人が多いです。

嘘のない心からのほめ言葉でなくては嫌がられますね。

まごころをもって、礼儀よく、ごまかしなく接したら、意外と付き合いやすいんですがね。

純な精神状態でなくては良いものがつくれないからかも知れません。

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